なぜ、多くのジュニアチームは間で受けてゴールへ仕掛けることを気づかせないのか!?
厳密に言うと、相手の正面でボールを受ければ背後にいる相手が見えない。
相手の後ろに隠れていればボールを受けることはできない。
なので、相手と相手の間のスペースに顔を出して受けるのが良いということを伝えてはいると思います。
そして受ける前に周りの敵、味方の位置、ボールの位置を確認してカラダの向きを半身にするなどのことまでは伝えていると思います。
しかし、果たしてどれくらいの方が、
「ボールを間で受けた後にどこへ向かうかべきかを明確に伝えているだろうか?」
間で受けてから素早く反転してゴールに向かい、仕掛けることが最も大切なのです。
当たり前のようにも聞こえますが、多くの子供たちが、ボールを受けた後にゴールへ向かうのではなく、
「はじめにすることが誰にパスをしたら良いかを考えてしまうこと」
なのです。
その理由の大半は、
「ボールを取られたら怒られる」
という意識が強いからです。
これはむやみに敵がいるところに突っ込んでいけと言っているわけではなく、
ゴールに向かうことで敵をひきつけることができ、
そこに空いたスペースに味方が動き出すことで、
チャンスを演出することができることを意味しているのです。
もちろんゴールへ仕掛けてドリブルで突破できそうであれば、どんどんチャレンジしていいのです。
子供たちはこのゴールへ仕掛ける意識を持った練習を継続することで、
それが当たり前になり、突っ込んでは上手くいかない時に、
パスの選択肢を探すことや、周りの味方がスペースに動き出すことで、
チャンスを広げられることを少しずつカラダで、自然に覚えていくでしょう。
ではどのように練習すればいいのでしょうか?
まずは、子供と親御さんの2名いる場合です。
<練習方法>
1.2名の場合
コーンを2つ立てる
間隔は3、2、1mと少しずつ狭くする
2つのコーンの後方にコーンやマーカーを無造作に複数置く
2つのコーンの前でパサー(例えば、親御さん)から速いボールを出して、
トラップしたら素早く反転して前を向いて2つのコーンの間をドリブルで抜けて、
その先のコーンやマーカーをかわしてシュートする(ゴールがあれば)
2.ひとりでやる場合
壁に向かって、壁から5mくらいの位置にコーンを2つ立てる
間隔は3、2、1mと少しずつ狭くする
2つのコーンの後方にコーンやマーカーを無造作に複数置く
2つのコーンの間で、コーンの後方から壁に向かってドリブルをしながら、ボールを強く蹴る。
壁から跳ね返ったボールを2つのコーンの前方でトラップし、
しっかり自分のボールになるまでコントロールしたら、
素早く反転して前を向いて2つのコーンの間をドリブルで抜けて、
その先のコーンやマーカーをかわしてシュートする(ゴールがあれば)
如何でしたか?
オフ・ザ・ボールの状態から、ボールを受けて、ゴールに向かい、シュートするまでの一連の動きは、
このような意識の持ち方、伝え方で変えることができるのです。
是非、今日から試してみましょう。
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ATHENA F.C.
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